本機は1987年に米軍Tobyhanna Army Depotでオーバーホール(O/H)された後、補給所の倉庫にストックされ、1995年頃に余剰品として放出された機体の一台です。銘板ではオーダ番号14214-PH-51-93のCollins Radio Co.製となっており、内部のユニットもコリンズ社の物です。ライン／キャリアレベルメータ共にオリジナルです。 　外観はオーバーホールされているため良好ですが、年数が経っているため再調整等が必要となりますのでご注意ください。フロントパネルはO/H時にクリーニング(再塗装ではない？)されていますが、文字のホワイト入れがなされなかったのか、薄くなっています。リアパネルにシールで塞がれた穴(何かの用途のコネクタ痕？)があります。 　動作状態は全バンドで受信できることを確認しています((BFOをON状態で、CAL信号のビート音確認)。IFフィルタは1/2/4/8/16kHzはキャリアレベルメータ読みで数dBの偏差がありますが、実用上問題ありません。但し、0.1kHzの単極クリスタルフィルタは要調整です(信号レベル低下)。スケルチは動作しているようですが、ANTリレーは動作していません(リレー電圧用の整流器不良？)。ANTトりマ、IFフィルタ切換えノブの動作が渋い(固い)のでグリスアップ等、必要です。 　リアパネルには真空管抜き(7/9ピン用各1本)、真空管足ピン矯正器(7/9ピン用各1基)、L型スクリュードライバー、ブリストルレンチが総て付属しています(レア品です)。ダストカバーも付属しています(留めネジの一部が欠品)。 テクニカルマニュアルのオリジナルが4冊子、 TM11-5820-357-10(元パッケージ付) TM11-5820-357-20P TM11-5820-357-35 TM11-5820-357-35P スペア真空管(品種毎に各１本)、スペアヒューズ(スローブロー型3/8A, 3A)、ダイアルランプ(327型２個)、平衡型2ピン-C型変換アンテナコネクタUG-971/U(未使用品)，C型-BNC変換コネクタUG-636/Uが付属します。電源ケーブルはオリジナルのCX-1358/U(O/H時に新品交換済)が付属しています。

コリンズ 受信機 Ｒ－３９０Ａ

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ラジオ工房 2014-04

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